医療の一番先頭で、自分の資格や能力を活かしたいと思いました。

実は合同企業説明会で、この会社のブースに足を運んだのは、「名字が同じ」という単純な理由から。そのときは、この会社のことを本当に何も知らなくて、正直に言うとほかに本命があったんです(笑)。しかし担当の方とざっくばらんに話をする中で、会社の姿勢とか方向性に共感するところが多かったのです。後日エントリーシートを提出したら、担当の方が覚えていてくれて、電話もくれました。すごくいい人だな、こういう人の下で働きたいな、そう思うと同時に、会社への興味も増していきましたね。

薬剤師として入社した新入社員は、研修が終わって配属されるとき、調剤部か、ドラッグストアかにわかれます。今年入社した同期の薬剤師は、8名。去年は全員が調剤部だったので、今年もそうなのかな、と思っていたら、私ともう一人がドラッグストアに配属されました。内心、「よし」と思いましたね。

病院の薬剤師は、医療の一番後ろにいる、“砦”だといわれます。ここでミスをすると取り返しがつかないからです。その一方で、医師が出した処方箋の通りに薬を出すだけ、という側面もあります。反対に、ドラッグストアの薬剤師は、医療の一番先頭にいます。私は、地域の方々ができる限り病気にならないようにするために、自分の資格や能力を活かしたいと思ったのです。

高田さんのその時

私にとっての「その時」は、今年の夏に行われた、ある栄養ドリンクの販売コンテストの期間中にありました。

研修が終わり、店舗に配属されると同時に、私は地域の方々のために自分の資格や能力を活かそうと張り切りました。とても責任を感じましたし、大きなプレッシャーに襲われました。はじめのうちは、自分がやるしかない、自分でなんとかせねば、という気持ちが強すぎて、空回りしていたように思います。しかし販売コンテストをきっかけにして、その意識が変わっていきました。

コンテストは全国のドラッグストアが参加し、期間内の売り上げを競うというもの。去年は7位だったので、今年は1位を目指そうと張り切っていたのですが、いまひとつ売り上げが伸びない。目立つ場所に棚を設けたり、積極的に試飲をすすめたりしても、目立った成果は現れませんでした。そんな時に店長にいわれたんです。「ひとりで頑張っても限界がある。みんなで力を合わせよう」、と。ここ新島田店には約40名のスタッフがいる。その全員に商品の知識やPRの方法を伝えて、みんなに同じ方向を向いてもらったんです。そこからの変化は、目にもはっきりわかるほど。最終的に優勝することができました。

この経験はこれから仕事をしていくうえで、大いに役立つと思う。チームワークの大切さを実感することができましたし、一人で仕事をこなすのでは得られない達成感を味わうこともできました。

お客様を、肉体的にも精神的にも元気にするような接客を目指したい。

日々の仕事の中で、とくに大切にしているのは接客です。一般的に、薬剤師は暗いとか、接客が下手だとかいうイメージがあると思うんですよ。実際に自分自身も、学生の頃は接客に対してネガティブな感情を持っていました。

そこで就職する前に、接客に対する苦手意識をなんとか解消しておこうと思いました。アルバイト先のドラッグストアでは、接客レベルを上げる、という具体的な目標を持って仕事をしていました。接客がいいと評判になったゲームセンターで、アルバイトをしたこともあるんですよ。おかげで今は、接客が好きだと胸を張ることができますね。

目標は、アスティ店の織田さん。研修のときに見せてくれた接客の見本に、感動したんです。薬学部出身者は文系出身の方よりも接客が下手、というイメージを見事に覆してくれました。あんなふうにできたらいいな、と憧れています。

ドラッグストアの役割は、元気のないお客様を通常のレベルまで戻して差し上げることだと思うんです。しかし、普通の人がもっと笑ったり、明るくなったりするような接客ができれば、肉体的にも精神的にもさらに健康を高めることができるはず。そんな接客が理想ですね。

出会いは偶然でしたが、良き仲間、良き先輩に恵まれ、充実した日々を送っています。この会社にはいったのは、運命だったのかもしれませんね。